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伊勢茶とは、三重県で生産されたお茶のことをいいます。三重県を代表する特産品と言うと、伊勢エビ、松坂牛などを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?しかし、それ以外にも三重県が「緑茶」の全国有数の生産地だということをご存知でしたか?

南北に長い三重県は、日本の中心部に位置し、西に鈴鹿山脈や台高山脈、東に伊勢湾や太平洋などの、 山あり海ありの自然に恵まれた地形をしています。 主なお茶の産地は、北勢地域と南勢地域です。 大半の地域の年間平均気温は14~15度と温暖なことから、三重県はお茶の産地として適しています。 新茶(一番茶)の収穫は、早い所では4月下旬、遅い所では5月中旬から始まります。

北勢地域の産地

鈴鹿山脈の麓に広がる北勢地域の産地は、古くから茶栽培を行なっています。 水沢(すいざわ)をはじめ、鈴鹿、亀山のほか、員弁、菰野、関などで生産されています。

南勢地域の産地

飯南、飯高、度会、大台などに広がる茶産地は、煎茶をはじめ深蒸し煎茶が有名です。

水沢

西に鈴鹿山脈、東に伊勢湾を望む北勢地域。上質で香味のある「かぶせ茶」は、水沢独特の製法から生まれます。

鈴鹿

四日市、鈴鹿にかけては、一般的な煎茶が栽培されています。

亀山

江戸時代、城下町・宿場町として栄えた東海道・亀山は、温暖な丘陵地帯。主に、煎茶が出荷されています。

大台

飯南、飯高、度会、大台などに広がる茶産地は、煎茶をはじめ深蒸し煎茶が有名です。

三重県は、お茶の栽培面積・生産量・生産額が、静岡県、鹿児島県についで全国3位です。

特にアミノ酸の一種である「テアニン」を多く含んだ「かぶせ茶」の生産量については、 全国1位で、三重県全体の生産量の約3割を占めています。 その他にも、「煎茶」・「深蒸し茶」が多く生産されており、茶品評会では、 何度も農林水産大臣賞を受賞しています。 近年需要が高まっている加工用原料茶(アイスクリームなどに使用)は全国第1位のシェア(82%)で非常に高いウェイトを占めています。

伊勢茶についてよくある質問

何故三重県は緑茶づくりが盛んなのですか?
三重県は山あり海ありの自然に恵まれた地形をしており、
年間の平均気温、降水量などが緑茶を作るのに適しているからです。
伊勢茶ってどんな評価を受けていますか?
三重県の緑茶生産は、栽培面積・生産量・生産額それぞれ静岡県、鹿児島県に次いで全国3位となっています。
また、品評会では何度も賞を受賞するほどの高品質を誇っています。
伊勢茶はどこで買えますか?
工場や農家で加工された緑茶は茶市場へ運ばれ、各地の問屋へ出荷されます。
その後、茶専門店やスーパー、デパートなどに並びます。
お茶の流通について知りたい方はこちらへ⇒
伊勢茶が買える店舗一覧はこちらへ⇒
かぶせ茶ってどんなお茶ですか?
収穫する2週間程前から黒いネットでお茶畑にかぶせ、成長させる独特の栽培方法で育てる緑茶です。味は苦味が少なく、
まろやかでテアニンを主体とするうまみ成分が豊富です。
大谷嘉兵衛さんてどんな方ですか?
三重県飯高町出身の大谷嘉兵衛は明治・大正時代、緑茶の品質向上の為、
茶業協同組合を組織したり、アメリカの不当に高い茶関税を撤廃させるなど日本の茶業界に貢献した人物です。
伊勢茶は安心・安全の為にどんな取り組みをされていますか?
伊勢茶では、全農家による誓約書の提出や、生産履歴の記帳、減農薬、減肥料栽培の実践と、
農薬安全使用基準の厳守など、地域全体で安心・安全な緑茶づくりに取り組んでいます。
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