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一人前の茶園に育つまでに早くても5~8年。

お茶の生産者は、少しでも良いお茶ができるよう日々努力しています。お茶は多年生の植物で、一年生のお米のようにはいきません。一人前の茶園にするまでには、早くても5~8年かかります。 では、生産者はどのようにしてお茶を育て製品として出荷しているのでしょう。

茶園を作るにはまず、お茶の苗をつくります。

苗は、すでに成園になっている品種茶園から苗穂を採ってきてそれを苗床に植えます。苗は、防寒したり水をやったりしながら2~3年育てられ苗木にします。

苗木を茶園にする畑に運び、そこに苗木を定植します。

苗木は、長く伸びているので上の方を切り取り畑に植え込みます。
植え込むときは、畝幅を機械に合わせて決め、一定間隔で規則正しく植え込みます。

茶園の形を整え、収穫まで大切に育てます。

苗木は、順調に生育すれば、隣の苗木の枝と絡まりあいながら、かまぼこ状の畝を形作ります。 このとき、収穫の利便性を考慮して、茶園を剪定します。

収穫・改植(植え替え)。

収穫まで、苗木をつくるところからはじめると7~8年の歳月が流れています。
生産者は、自分の経営している茶園面積を考えて、改植(新しい茶園に植え替える作業)を進めています。
茶の木の寿命は結構長くて100年以上のものもありますが、収量などが 少なくなるので途中で植え替えます。

お茶の収穫を知る

製茶加工。

お客様へお届けする製品へ加工していきます。

お茶の加工を知る

出荷。

様々な流通経路を利用して、伊勢茶は全国に出荷されています。

お茶の流通を知る

お茶生産者の一年

みなさんにおいしい緑茶を飲んでいただくため、お茶の生産に携わる人々は日々努力と苦労を重ねています。
ここでは、そんな方々の1年間のお仕事振りをご紹介します。

冬 茶園の整備などをしています。
3月 消毒(防除)や春番茶を刈り取って新芽がそろって出るようにきれいにし、肥料をやる。
苗を植える場合はこのころに植えます。
4月 消毒(防除)や霜よけのために扇風機をまわしたり、
早いところではかぶせ茶にするため黒い覆いをかけたりする。
5月

かぶせ茶にするため黒い覆いをかけたり、1番茶の刈りとりをする。
刈り取った葉は、すぐに製茶工場に運ばれ荒茶に加工されてから茶農協などを通して売られる。

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1番茶は昨年の秋番茶以降、茶の木は養分をためています。
1番茶はそのために上質なものとなります。

6月 肥料をおいたり消毒(防除)をしたりします。
7月

2番茶を刈りとり製茶工場で加工してから出荷します。

1番茶は昨年の秋番茶以降、茶の木は養分をためています。
1番茶はそのために上質なものとなります。

8・9月 肥料をおいたり消毒(防除)をしたりします。
10月

秋番茶を刈りとり製茶工場で加工してから出荷します。中には製茶しないで刈り捨ててしまう場合もあります。

秋番茶は、カテキンを多く含み、渋みがありますが全体的には淡白です。
柳茶やほうじ茶の原料になったりします。
夏が過ぎ、太陽をいっぱい受けて茶の木は元気に育っています。それを9月の末から10月にかけて収穫し製茶するのが「秋番茶」です。 三重県の北勢地域では、この時期に収穫された茶を多用途用に加工するモガ茶がたくさん生産されています。 これはお菓子などに使われています。

お茶づくりについてよくある質問

緑茶ってどの部分を摘んでるのですか?

摘み取るのは、一芯三葉・一芯四葉というように葉の先端から3~4枚の淡い黄緑色の新芽の部分を摘み取ります。

お茶畑で見かける扇風機みたいなものは何ですか?

防霜(ぼうそう)ファンといって、気温が下がると自動的に回りだし、
地上の冷たい空気を振り払い、主に3月~4月頃に育つお茶の新芽に霜がつかないように機械です。

なぜ緑茶づくりには農薬が必要なのですか?
農薬を使わないと緑茶の収穫に影響するばかりでなく、品質にも大きく影響を及ぼすケースが多いからです。
伊勢茶では特に厳しく注意しながら薬を使用しておりますのでご安心ください。
緑茶はウーロン茶や紅茶と同じ葉から作られるって本当ですか?
ウーロン茶も、紅茶も緑茶も同じ茶の木から収穫されます。
緑茶は発酵させませんが、それぞれお茶を発酵させる程度が違うため、お茶としての種類が変わってきます。
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